メジャーなものからマイナーなものまで、医療事務に関する資格はたくさん存在します。
では、いったいどのような資格があるのでしょうか?
今回は、「医療事務の資格」「医師をサポートする資格」「その他医療系事務の資格」の3つの種類に分けて、それぞれ資格を紹介します。
医療事務の資格取得を考えている方はぜひご覧ください!
この記事を書いた人
もぐら嫁
・医療事務7年目
・学生時代にメディカルクラークを取得
・仕事の幅を広げるため、資格について勉強中
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医療事務の資格
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)
医療事務業務に関する知識や技能の程度を審査する試験。
受付業務や、診療報酬請求業務に関することが主な試験内容です。
受験資格 | 特になし |
試験日程(在宅試験) | 医科:年12回(毎月) |
歯科:年6回(奇数月) | |
受験料 | 7,700円(税込) |
試験内容 | 実技Ⅰ :患者接遇(筆記) |
学科 :医療事務知識(筆記) | |
実技Ⅱ :診療報酬請求、レセプト点検 | |
合格率 | 約6割 |
1番有名でメジャーな資格です。
たくさんのメディカルクラークが全国で活躍しています。
医科医療事務管理士技能認定試験
医療保険や診療報酬について理解し、正確に診療報酬を算定できるということを証明する資格です。
受験資格 | 特になし |
試験日程 | 在宅受験:奇数月 |
インターネット受験:好きな時に | |
受験料 | 7,500円(税込) |
試験内容 | 実技 :レセプト作成 |
学科 :法規、保険請求業務、医学一般 | |
合格率 | 約5割 |
インターネット環境があれば、どこにいても受験できます。
会場に行かずに医療事務の資格が取れるので、仕事をしながら資格取得を目指している方におすすめです。
診療報酬請求事務能力認定試験
医療保険制度や法令、診療報酬点数表に関する問題が主に出題されます。
医療に関する幅広い知識が求められます。
受験資格 | 特になし |
試験日程(会場試験) | 年2回(7月、12月) |
受験料 | 9,000円(税込) |
試験内容 | 実技 :手書きでレセプト作成 |
学科 :医療保険・法令・診療報酬 | |
合格率 | 約3〜4割 |
就職後のスキルアップや収入アップを目指す方におすすめです。
求められる知識の水準が高く、幅広い範囲から出題されるため、合格率は低めです。
医師のサポートをする資格
医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク®)
診療録や医療文書の記載など、医師が行う事務作業をサポートする業務について審査する試験です。
医学や薬学、医療に関する法律や法令などの知識も必要です。
受験資格(①〜③のいずれか一つに該当する者) | ①「医師事務作業補助技能認定試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合すると認めるものを履修した者 |
②医療機関等において医師事務作業補助職として6ヵ月以上(32時間以上の基礎知識習得研修を含む)の実務経験を有する者 | |
③認定委員会が前各号と同等と認める者 | |
試験日程(在宅試験) | 年6回(奇数月) |
受験料 | 9,200円(税込) |
試験内容 | 実技 :医療文書作成(記述式) |
学科 :医療事務作業補助基礎知識 | |
合格率 | 約6割 |
こちらの資格は、講座を受講しているか、実務経験がある方が受けられる試験となっています。
医療秘書技能検定試験
医師が行う事務面における業務のサポートや、各部門の連絡調整を果たす役割を担う医療秘書。
医療機関の組織や運営についてや、医学関連の知識、医療事務の知識等について審査されます。
受験資格 | 特になし |
試験日程(会場試験) | 年2回 |
受験料 | 1級 6,500円、準1級 5,800円、2級 5,100円、3級 4,000円 |
試験内容 | 領域Ⅰ:医療秘書実務、組織・運営、法規 |
領域Ⅱ:医学的基礎知識、医療関連知識 | |
領域Ⅲ:医療事務(レセプト作成など) | |
合格率 | 1級:約2割、準1級:約3割、2級:約5割、3級:約7割 |
キャリアの幅を広げたい方、医療系の事務を極めたい方におすすめの資格です。
医療事務についての試験もあるので、実務経験がある方はその経験を活かすことが出来ます。
その他の医療系事務の資格
診療情報管理士
診療情報管理士とは、その名の通り情報管理のスペシャリスト!
患者さんの診療情報を中心に、健康に関する情報を収集、管理、分析を行う専門職です。
必ずしも資格が必要というわけではありませんが、専門性が求められる職種なので、業務の理解を深めるためにも持っておくといいでしょう。
ただし、資格取得するためには様々な条件があるので、確認が必要です。
受験資格(いずれかを満たす者) | 日本病院会診療情報管理士通信教育(2年制)を修了した者 |
日本病院会指定大学および指定専門学校で指定単位を修得し、卒業した者 | |
試験日程(会場試験) | 年1回 |
受験料 | 10,000円(税込) |
試験内容 | 基本分野:医療概論、臨床医学論など |
専門分野:医療管理論、診療情報管理など | |
合格率 | 約5割 |
通信教育に関しても様々な条件があります。
詳しくは【一般社団法人 日本病院会】のホームページをご覧下さい。
調剤事務管理士技能認定試験
調剤事務管理士は、保険調剤薬局で、薬剤師のサポートや処方箋の受付や会計、レセプト作成などを担当します。
受験資格 | 特になし |
試験日程 | 年6回(奇数月)在宅受験の場合 |
受験料 | 6,500円(税込) |
試験内容 | 実技 :調剤報酬明細書の点検・作成するための知識 |
学科 :法規、調剤報酬点数の算定、薬剤用語についてなど | |
合格率 | 約6割 |
こちらもインターネット試験や在宅受験が可能なため、仕事で忙しい方でも受験出来ます。
ケアクラーク技能認定試験
介護施設や介護サービス事業所での事務業務に必要な知識と技能のレベルを審査します。
主に、日常的な事務処理、窓口業務、居宅サービス・施設サービス報酬請求事務に関することが出題されます。
受験資格 | 特になし |
試験日程(在宅試験) | 年3回(5・9・1月) |
受験料 | 6,900円(税込) |
試験内容 | 実技 :介護報酬請求事務・介護給付費明細書作成 |
学科 :介護事務知識 | |
合格率 | 約6割 |
まとめ:持っておいて損なし!な医療事務の資格
医療事務の資格だけでも、様々な種類がありましたね。
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)
- 医科医療事務管理士技能認定試験
- 診療報酬請求事務能力認定試験
- 医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク®)
- 医療秘書技能検定試験
- 診療情報管理士
- 調剤事務管理士技能認定試験
- ケアクラーク技能認定試験
求人の数も多い医療事務。その代わり人気もとても高いです。
資格がなくても就職できますが、資格を持っていることで採用で有利に働く場合もあります。
インターネットや在宅受験で取得できるものも多く、仕事をしながら資格取得を目指しやすいです。
業務の理解を深めるため、キャリアアップのため、
ぜひ資格取得にチャレンジしてみてくださいね!