皆さんは医療事務の仕事について、どのくらいご存知ですか?
ほとんどの方がこう考えていると思います。
しかし医療事務は受付をしているだけではありません!!
今回は「医療事務の仕事」について、仕事内容や資格、給料、勤務先の話まで、詳しくお伝えしていきます!
この記事はこんな方におすすめ
- 医療事務への転職を考えている方
- 医療事務の仕事内容を知りたい方
この記事を書いた人
もぐら嫁
・医療事務7年目
・大きな病院とクリニック、在宅診療を経験
・パートと正社員を経験
・学生時代に医療事務資格取得
医療事務の主な仕事内容
受付
皆さんご存知の業務だと思います。病院の窓口に立ち、患者さんの受付をします。
初診の方にはカルテを作成し、再診の方からは保険証と診察券を預かり、登録されている情報を見ながら確認をします。
※支払基金とは・・・医療機関からの請求を審査し、健康保険組合(保険者)などへ請求し、保険者から支払われた医療費を医療機関へ支払いをするところ
患者さんの案内も受付業務の1つです。
診察室や検査室、処置室へ案内したり、病棟へ案内したり等・・・。
時にはクレーム対応をしなければならないこともあります。
患者さんに納得してもらえるような分かりやすい説明、丁寧な言葉遣いが求められます。
会計
会計業務は、レジを打ってお金をもらうだけではありません。
その前に、領収書、明細書、処方箋を出すという作業があります。
診療報酬点数表から医療費を計算し、患者さんの負担割合分のお会計をします。
しかし、まだまだパソコンの自動算定だけでは補えないところが沢山。
最終的には、医療事務が医師が書いたカルテと照らし合わせ、会計のチェックをしなければなりません。
基本的な診療報酬の算定方法は記憶しておく必要があります。
電話対応
患者さんからの主な電話は、診察や健康診断、予防接種などの予約や、診療内容についての相談などがあります。
その他には、市役所や保健所、保険会社、訪問看護師、ケアマネージャーなど、医療現場と繋がる様々な職種の方と電話でやり取りをする場合もあります。
請求業務
保険証を用いて保険診療を行った場合、皆さんが窓口で支払っている金額は、診療費用の1割〜3割になります。
残りは「健康保険組合」や「国民健康保険団体連合会」などに、医療機関が請求をして支払ってもらう仕組みになっています。
この請求で必要になるのが、「診療報酬明細書」=「レセプト」です。
「レセプト」には、患者さんの保険情報や、傷病名、行われた処置や投薬などの点数が1ヶ月分記載されています。
この「レセプト」を作成し、請求を行うのが医療事務の仕事です。
診療報酬を理解するだけでなく、医療の知識や、薬に対する病名なども覚えておく必要があります。
クラーク業務
クラーク業務は、外来クラークと病棟クラークの2種類あります。
どちらも医師と看護師と連携をしながら業務を行います。
外来クラーク:各診療科の受付。診察室や検査への案内や、診療予約などを行います。
病棟クラーク:ナースステーションで業務を行います。入退院の手続きや、検査スケジュールやカルテの管理、面会者の対応などを行います。
その他、書類の処理や管理、健康診断や予防接種の請求業務なども医療事務の仕事です。
資格は必要?誰でも働けるの?
医療事務になるために、資格や免許は不要です!
しかし、会計入力業務やレセプト請求業務で、専門的な知識が必要になります。
「医療事務技能審査試験」などのメジャーな資格は持っておくと実務で役に立ちます。
採用で有利に働く場合もあります。
資格勉強は、医療事務講座に通うか、独学で勉強するかのどちらか。
メジャーな資格なため、教室は身近にたくさんありますが、
お金をかけたくない方は、自身でテキストを用意して勉強するのがおすすめです。
独学でもしっかり勉強すれば、資格取得は難しくありません。
医療事務の1日
8:00〜8:30 出勤・準備
着替えたり、パソコンの電源をつけたりします。
9:00〜13:00 午前の診療
受付と会計、電話対応を行います。余裕があれば書類やカルテの整理、レセプトのチェックなどしています。
13:00〜 お昼休憩
基本的に午前と午後の診療の間は休憩時間になります。
総合病院のような大きな病院はずっと窓口が開いているため、交代交代での休憩になります。
15:00〜18:00 午後の診療
業務内容は午前中と変わりありません。
18:00〜 片付け
会計のチェックや、掃除などを行います。
18:30 帰宅
※請求業務を行う時期(月初)は、レセプトチェックのための残業や、休日出勤があるところがあります。
※総合病院など、救急業務を行っている病院は、夜間救急や休日当番のための出勤があるところがあります。
給料ってどれくらい?
求人ボックスによると、
医療事務正社員の平均年収は約302万円、アルバイト・パートの平均時給は994円、派遣の平均時給は1194円となっています。
(2021年5月調べ)
他の事務職と比べると給料が低く感じる方もいるかもしれません。
しかし、医療事務はパート・アルバイト・派遣社員の求人がとても多く、
勤務時間が自由に選べることや、全国どこでも働けることなど、
ワークライフバランスが取りやすい職種になります。
金額よりも、働きやすさを重視している方には医療事務がおすすめです。
勤務先による業務の違い
病院
入院設備があったり、たくさんの診療科があるため、配属されるところによって業務が異なります。
受付、会計、会計入力、外来クラーク、病棟クラーク、入院受付等の中で、決められたポジションで働くことになります。
「病院」での勤務はこんな方におすすめ
- 医療事務初心者 : 総合病院で知識を身につければどこに行っても働けます
- 専門的な知識を身に着けたい方 : 診療科によって異なる診療報酬の算定が理解できるようになる
- 結婚や出産してからも仕事を続けたい方 : 院内に託児所があったり、福利厚生が充実しているところが多い
クリニック・診療所
※ここでの「クリニック」は、入院設備のない小規模な医療機関を指してます※
病院では役割分担をしながら行えた業務も、クリニックではそうはいきません。
受付、会計、電話対応、レセプト業務、書類、カルテ管理等、全ての業務をこなす必要があります。
かかりつけ医として、毎月決まった患者さんが来院されることが多く、アットホームな雰囲気があります。
「クリニック」での勤務はこんな方におすすめ
- パート・アルバイトとして働きたい方 : 求人がたくさんあり、自分の働きたい時間で選ぶことが出来る
- 子育てが落ち着いて仕事復帰を考えている方 : 40代〜50代くらいの方が多く活躍されている
訪問診療や訪問看護などの在宅サービス
在宅で医療サービスが受けられる訪問診療や訪問看護でも、医療事務は必要な存在です。
訪問に同行し、医師や看護師のサポートを行います。
訪問スケジュールの管理や、カルテの代行入力、レセプト作成、運転も事務が行うことがあります。
医師や看護師だけではなく、ケアマネージャーや、薬剤師、リハビリスタッフなど、患者さんに関わる全ての職種の方達と連携を取りながら、業務を行います。
訪問診療や訪問看護は、介護保険を用いて請求する場面があります。
介護報酬に関する知識も必要になります。
「在宅サービス業務」はこんな方におすすめ
- 医療事務経験者 : 介護報酬の勉強をすれば、すぐに活躍できる
- 平日だけ働きたい方 : 訪問日は基本的に平日の日中のみで、土日は休めるところが多い
まとめ:私が医療事務を選んだ理由
- 患者さんとのコミュニケーション
→ 患者さんから「ありがとう」「助かった」など感謝の言葉を言われる時が1番嬉しいです。
何気ない日常会話をするのもとても癒やされます。
- 全国どこでも
→ 家族の転勤などで移動になったとしても、医療事務の経験があれば、働ける場所はたくさん!
色んな地域で働いてみたい方にはピッタリです。
「医療事務」についてご紹介していきました。
患者さんだけでなく、医師や看護師、その他医療に関わる様々な職種の方と関わるのでコミュニケーションがとても大切です。
医療現場で働くということで、大変な面もありますが、やりがいを感じれる職業です。
医療事務に興味を持った方は、ぜひチャレンジしてみてください!
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