高校の寮生活はメリットもあればデメリットもあります。
中学校を卒業してすぐに親元を離れて寮生活というのは不安を感じる事もあるでしょうが、自分の行きたい学校が通学圏内にない人は、寮にお世話になる可能性があります。
そんな人は高校の寮がどんなところなのか、少しでも知りたいと思うのではないでしょうか?
そこでこの記事では、高校生活3年間を寮で過ごした著者が、実際に感じたメリットとデメリットをご紹介していきます。
この記事はこんな人におすすめ
- 寮に入りたいと考えている人
- 行きたい学校は通学が困難
- 親元を離れて学校に通う必要がある人
- 行きたい学校が全寮制の人
- 高校生から生活力を身に着けたい人
この記事を書いた人
・夫婦でブログ運営
・県外の進学高校に進学
・高校は3年間寮で生活
・男子寮・女子寮は併設
・高校は硬式野球部に所属
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もくじ
高校寮生活のデメリット
お金がかかる
これは親御さんのデメリットですが、寮生活にはもちろんお金がかかります。
参考までに、著者のお世話になった寮では、食費光熱費等全て込みで寮費が35000円でした(親に確認しました)。
公立高校で学校が運営する寮(しかも田舎)だったので、かなり安い方だったと思います。
それでも著者の生まれは裕福な家庭ではなかったので、毎月大きな出費で負担をかけていたと思っております。
寮生活が必要になりそうな人、もしくはその親御さんは、入る可能性がある寮の値段は事前にチェックしておくのがおすすめです。
併せて、食費も入っているか確認しておきましょう。
馬が合う同居人に当たるかは運次第
寮生活は全くの他人と共同生活を送ることになるわけです。
そのため、全員と気が合うとは限りません。
中にはうまくやっていけない人もいるかもしれませんが、自分と合う人と一緒になるかどうかは運次第です。
先輩後輩同級生問わず、仲が悪い人同士で同じ部屋になるなんて事もあります。
どうしても馬が合わない人と同じ部屋になってしまった時等は、一度本気で話し合うと好転する事もありますのでご参考までに。
規則が厳しい
寮はルールが厳しい場合が多いです。
著者がお世話になった寮も例外ではなくルールが厳しかったです。
ざっくり下記等がありました。
- 朝晩の点呼
- 掃除・朝食準備の当番制
- 厳しめの門限
- 勉強時間の設定
- 消灯時間の設定
- 寮生以外は侵入禁止
点呼は遅れたら怒られるし、掃除、朝食準備等ももちろんサボるなんて言語道断です。
門限は時間を過ぎると、窓の開け閉めで警備会社が来るので、物理的に出入りできなくなります(後述します)。
勉強時間は2時間程設定されていて、舎監の先生が見回りに来るので、その時に机についていないと怒られます。
ちなみに部活で疲れ切った著者は、同居人に

と言い残して勉強時間にベッドでよく寝ていました。
ただ、時々忍び足でやってくる先生がいて、その先生には寝ている事がばれ、

と怒られていました。。。
それから、寮生以外は原則侵入禁止でした。
そのため、友人や恋人を寮に呼ぶなんてことはかなりハードルが高いです。
プライベート空間が少ない
著者が住んでいた寮は4人1部屋で、しかも広さも10畳弱くらいでした。
そのためプライベート空間なんてものはほとんど存在しません。
強いて言えば、カーテンによる仕切りが可能なベッドだけがプライベート空間です。
1人の時間がないと無理!
こんな人にはなかなか厳しい生活かもしれません。
しかし、住めば都とはよく言ったもので、意外とすぐに慣れます。
個人的にはおすすめですが、寮に入る必要がありそうで、かつどうしても無理な人は事前に寮の部屋の間取りや何人一部屋か等を良くチェックしておきましょう。
高校寮生活中に起きたトラブル
問題行動の連帯責任
寮生活では誰かが問題行動を起こすと、周りの人にも被害が及ぶ事があります。
一つ著者の体験談を例に挙げると、著者が高校1年生の時の同室3年生の先輩が少しやんちゃな人で、夜の寮を抜け出して学校を退学になるレベルの問題を起こしてしまいました。
それがきっかけで、学校の先生達はより厳しく学生を管理するために、門限を過ぎて窓を開けるとアルソックが来るシステムが導入されました。
事実上の監獄化です(笑)。
もちろんアルソックを呼ぶような事があれば、先生にこってり絞られます(笑)
余談ですが、アルソックの方々は本当に優秀で、著者はうっかり呼んでしまった事があるのですが、来るまでの時間がめちゃくちゃ短いです!
著者が呼んでしまった時は体感3分くらいで来た記憶があります。
警備会社との契約を考えている人はご参考までに。
盗難
一緒に暮らす仲間を疑いたくはないですが、モノがなくなる、お金がなくなるといったトラブルが実際に在寮中にありました。
ちなみに、見つかった犯人は退学処分となっていました。
持ち物の管理はしっかりする必要があります。
またその一方で、当たり前ですが、人のものは盗らないようにしましょう。
集団感染
寮は共同生活です。
そのため、インフルエンザや風邪等が広がりやすいです。
実際に、同じ部屋の人が全員体調不良になる何てこともありました。
寮では日頃から加湿や手洗いうがいで体調を崩さないように意識する事が大切になってきます。
高校生の時に健康に気を回すのはなかなか難しいですが、、、
高校寮生活のメリット
勉強の相談相手が豊富
感じ方に個人差はあれど、高校生の勉強は難しいです!
そんな中で、勉強面における寮生の一番の強みは、友人だけでなく、先輩や舎監の先生に勉強を相談できる事です。
寮で暮らす友人は一緒にバカ騒ぎするだけでなく、勉強についても一緒に悩む事ができます。
友達と考えてどうしても分からなければ、相談相手は先輩もいますし、先生だっています。
実際に著者は何度も、友人、先輩、先生に勉強の相談をして助けてもらいました。
著者の両親は勉強に関しては中学校レベルでつまずいているので、著者の場合、自宅にいては絶対に得られなかったメリットです。
言い換えれば、塾に行かずとも質の高い勉強が出来るという事です。
もちろん著者以外にも先生や先輩に勉強を聞いている人は多かったです。
協調性・対人関係能力が磨かれる
寮生活では普通の学校生活だけだと、絡む事のなさそうなタイプの違う人ともうまくやっていく必要があります。
10代の多感な時期に自分とは大きく価値観の違う人と深く交流できる事は、長い人生において大きなメリットになります。
著者は寮で多種多様な人との人間関係の作り方が自然と学べたと感じています。
具体的には著者の場合、基本的に運動部所属で元気が有り余っているような友人が多かったのですが、学校ではかなり大人しくしている寮生とも友人になれました。
寮で生活する事で友人の幅が広がって、スクールライフもより一層充実するのでおすすめです。
もちろん、自分と似たタイプの友人も増えます!
また、著者がお世話になった男子寮はどちらかと言えば体育会系ノリでした。
ですので、ここで①敬語、②元気の良い挨拶が重要と教わり、これらが身に着きました。
これは一例ですが、寮生活では上述のような社会性や礼儀が自然と身に着きます。
自立心・生活力が身に着く
寮で生活する場合、決められた掃除や朝食準備等以外に、自分の家事もしなければなりません。
その結果、自立心と生活力が身に付きます。
社会人になってしまえば当たり前の事かもしれませんが、

・そろそろ洗濯しないと着る服なくなるな
・日用品がなくなるから買っておこう
のような事を自然と考えられるようになります。
また親から金銭的な援助を受けているとは言え、寮に入るまでにできなかった事がたくさんできるようになり、1人でも生きていけそう!という自信がつきます。
その他
その他のメリットとしては以下等があります。
その他メリット
- 大人になってからの話の小ネタになる
- 学校の先生とも仲良くなれる⇒オフの先生と話ができます
- 日用品や文房具の相場を意識するようになる
- お金のやりくりが上達する
まとめ
今回の記事では高校で寮に入るメリットとデメリットについて下記の通りご紹介しました。
高校寮生活のデメリット
- お金がかかる
- 馬が合う同居人に当たるかは運次第
- 規則が厳しい
- プライベート空間が少ない
高校寮生活のメリット
- 勉強の相談相手が豊富
- 協調性・対人関係能力が磨かれる
- 自立心・生活力が身に着く
- その他+α
これから寮に入る予定の人、寮に入る事を検討している家族の皆さんの参考になれば幸いです。
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