今の仕事が嫌になった、キャリアアップのため、他にやりたい仕事が見つかった、等転職を考えるきっかけは人によって様々です。
その中でも今回の記事ではホワイト業界と言われている化学業界への転職者が多い業界についてご紹介します。
また下記記事では、化学業界が本当にホワイト業界なのか実態を解説しております。
化学業界はホワイト?ー化学メーカー研究員の所感ー
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この記事はこんな方におすすめ
- 転職を考えている人
- 化学業界に興味がある人
- 自分の業界と他業界を比較してみたい人
この記事を書いた人
もぐら夫
・夫婦でブログ運営
・国立大院化学系卒
・化学メーカー研究開発員
・2017年から勤務
・大学は有機材料系の研究
・仕事は高分子系の研究
本編の前に20代の理系向けに特化した就職サイトやCMで話題のリクルートサイトをご紹介!
就職や転職を考える時期になっているはぜひ参考にしてみて下さい。
技術職編
川中から川下の業界
化学業界への転職でまず多いのは、川中から川下の業界です。
メーカーではよく製品の流れを川の流れに例えて表されます。
川上、川中、川下とはこの製品の流れを表します。
ちなみに川下がスマホや自動車等の最終製品です。
化学メーカーにおける製品の流れについては、下記記事でもご紹介しておりますので、ご参考までに。
化学業界の仕事の種類【川上・川中・川下業界についても解説】
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化学メーカーの客先がどのような製品を欲しているかが分からなければ、売れる製品など作れるはずもありません。
そのため、化学業界は客先の技術と知見を持った川中~川下の人材を欲しがるのです。
具体的な業界で言えば、電子デバイス業界やその部品業界、車載関連業界やその部品業界等があります。
アカデミック
アカデミック(大学、産総研等の研究機関)業界の人も多いです。
この業界の人は、専門知識のレベルが深く洗練されています。
実際に著者の勤め先でもアカデミック出身の人は多くいます。
そして例外なく全員知識レベルがハンパないです。
化学業界はその知見を自身の企業で活かして欲しく、アカデミックの人材を欲しがるのです。
ただしアカデミックと言っても、やはり化学業界には化学系アカデミック出身の人が多い印象です。
バイオ・医薬系
バイオや医薬系専門の場合、化学業界と必要なスキルが重なる部分があります。
例えば、装置を使った分析技術であったり、複雑な分子設計がされた精密な有機合成技術等があります。
化学業界で必要な技術のいくつかを持ち、かつ他業界の知見を研究に持ち込めるような、バイオ・医薬系の人材は化学業界で重宝されます。
もちろん著者の勤め先にもバイオ系の企業からの転職者もいます。
生産技術・品質管理職経験者
「業界」というより「職種」ですが、生産技術や品質管理の仕事を経験している人材は、工場等で求められます。
技術職の中には、研究はできるが生産技術の知識はほとんどないという人も少なくありません。
また、品質管理についても同様です。
一般的な研究でも統計的な知識は必要ですが、品質管理はさらに上のレベルで統計スキルが求められます。
その他、異常を見逃さぬ注意深さやトラブルを未然に防ぐリスク管理スキル等を持つ人材は技術職の中でも貴重であり、企業から求められます。
営業・システム編
商社
技術部門以外だと、化学業界への転職者は商社の人がいます。
高いタスク処理能力とタスクマネジメントスキルを活かして、営業やマネジメントの仕事に従事するケースが多いです。
著者の勤め先でも、同じ製品系列の担当で元商社の人が複数名います。
IT系技術者
化学専攻の人ではIT系の技術を持った人はほとんどいません。
そのためか、化学企業の社内ネットワーク環境は会社の規模に関わらず悪い場合があります。
システム自体は外注で導入している事もありますが、そのシステム選定をする役としてITリテラシーの高い人材が求められるケースがあります。
さらには、その他の社内ネットワーク調整やネットワーク環境の整備等、化学業界の人間が持っていないような、ITスキルを有する人材が求められています。
番外編
転職者が多い業界ではありませんが、意外な業界から化学業界へ転職するケースもあるのでご紹介します。
①弁護士
たくさんの弁護士がいるわけではありませんが、多くの企業は弁護士を雇っています。
化学メーカーも例外ではなく、弁護士を雇う事が少なくありません。
著者の勤め先でも弁護士はいます。
残念ながら面識がないので、詳細な仕事内容はわかりません。
②板前
こちらも著者の勤め先の話ですが、工場のプラント(製品を作る機械)運転員に元板前がいると聞いたことがります。
こちらも面識はないので、どのような経緯で化学メーカーに勤める事を決意したのかはわかりません。
また著者が想像するに、板前の仕事と化学業界の仕事に接点はほぼないと考えています。
ただし、この事例から言えるのは、どのような職種でも転職できるチャンスはあるという事です。
化学業界に限らず、挑戦してみたい職種があればガンガントライする事をおすすめします。
まとめ
今回は化学業界に転職者が多い業界について紹介していきました。
下記の業界等は比較的転職者が多いです。
化学業界へ転職者が多い業界
化学業界の客先業界
アカデミック
バイオ・医薬系
商社
IT系技術者
最後に改めて就職サイトをご紹介!
以上です。